Photoshop初心者が避けるべき26のミスと、一生役立つ5つのアドバイス
このブログでは、Photoshop初心者がやりがちな26の失敗と、一生の財産になる5つの学び方のコツをまとめてご紹介します。
筆者自身も独学でPhotoshopを学んできました。これから学ぶ人が同じ遠回りをしないように、実体験をもとにお話しします。
Photoshop初心者がよくやってしまう26のミス
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1. いきなり「作例」から学び始める
ショート動画や「ワンクリックで切り抜き」「一瞬で合成」といった派手なチュートリアルから学び始めると、
原理を理解しないまま「手順だけ」を真似する癖がつきます。
その結果、違う素材や案件に出会ったとき、応用がきかずに行き詰まってしまいます。 -
2. ショートカットキーを重要視しすぎる
ショートカットはあくまで効率を上げるための「後から覚えるもの」です。
初心者のうちは、ツールの仕組みやデザインの考え方を理解するほうが何倍も大事です。 -
3. 将来の収入を過大評価する
Photoshopを触れることと「高収入デザイナー」になることは別問題です。
収入を決めるのはアイデア・デザインセンス・問題解決力であり、
ソフト操作はその一部にすぎません。 -
4. 学ぶべき「方向性」が定まっていない
Photoshopは大きく分けて次の3分野で使われます。
- レタッチ・画像加工(後処理):切り抜き・色調整・修復など
- ペイント(デジタルイラスト/CG)
- デザイン(合成・ポスター・バナー)
まずはこの3つのどこを目指すのかを決めないと、勉強内容がバラバラになりやすいです。
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5. ツールの意味を知らずに「なんとなく」使う
右側のパネルよりも、まずは左側のツールバーを理解しましょう。
選択ツール・ペン・消しゴム・ブラシなど、基本ツールの働きを理解すれば、作業の土台が一気に固まります。 -
6. 原理を知らず「感覚」だけでデザインする
「乗算」「スクリーン」「チャンネル」「ヒストグラム」「露光」などの意味を知らないまま、
真似だけで合成すると、素材が変わった瞬間に通用しなくなります。
光・色・陰影の原理を理解することが近道です。 -
7. 目の白目を不自然に真っ白にしてしまう
白目は真っ白ではありません。
明るくしすぎると「ホラー」っぽくなります。調整したレイヤーの不透明度を下げて、自然さを必ず確認しましょう。 -
8. 現実と合っていないレンズフレアを入れる
光源の位置・キャラクターのライティング・背景の光の方向と合っていないフレアは、
一気に「安っぽい合成」に見えてしまいます。 -
9. 肌をツルツルの「人形」にしてしまう
肌には必ず質感・凹凸があります。
ノイズを消しすぎるとプラスチックのような不自然な仕上がりになるので要注意です。 -
10. 過剰なHDR風処理
エッジが光りすぎたり、コントラストが強すぎるHDR風加工は、
実写感を壊してしまうことがあります。やりすぎ注意。 -
11. ハイライト・シャドウの入れすぎ
覆い焼き・焼き込みツールは強力ですが、使いすぎると
キャラクターが「人形」か「仮面」のような印象になります。
少しずつ、レイヤーを分けて調整するのがコツです。 -
12. ハイライトのノイズを放置する
LRやPSで部分的に明るくしたときに、不自然な白飛びや色ムラを放置すると、
全体のクオリティが一気に下がります。細かい部分の調整が「仕上がりの差」になります。 -
13. 「ツールがない!」と慌ててしまう
グラデーションツールなど、一部ツールが見えなくなった場合は、
[ウィンドウ → ワークスペース → 初期設定にリセット]で戻せます。
ツールの統合表示や長押しでの切り替えも覚えておきましょう。 -
14. レイヤーを増やしすぎる
不要にレイヤーを量産すると、PSDがカオス化します。
調整レイヤーやスマートオブジェクトを活用し、
「最小限の数で最大の調整」を目指しましょう。 -
15. グレースケールマスクを使わない
シャドウ・ハイライト・中間調には、それぞれ専用の調整方法があります。
なんでもかんでも手描きマスクで済ませるより、
元からある機能を活用した方が効率的です。 -
16. ドキュメント設定を理解していない
Web用途でDPI(解像度)を気にしすぎる必要はありません。
印刷用なら解像度・カラーモード(CMYK)・サイズを正しく設定しましょう。 -
17. 環境設定を見直さない
高解像度画像を扱う場合、Photoshopが重くなりがちです。
[編集 → 環境設定 → パフォーマンス]で使用メモリを増やすと、動作が改善する場合があります。 -
18. レイヤーグループを使わない
レイヤーを整理しないと、自分でもどこを触っているのか分からなくなります。
名前をつける・グループ化する習慣は、他人にPSDを渡すときのマナーでもあります。 -
19. カラーモードだけで「白黒写真」にする
画像モードをグレースケールに変更するだけだと、
その後の細かい調整ができなくなります。
白黒調整レイヤーで色ごとにコントロールするほうが、表現の幅が広がります。 -
20. ベクターデザインをPhotoshopで完結させようとする
ロゴ・アイコン・線画など、本格的なベクターデザインには
Illustratorなどの専用ソフトのほうが適しています。
Photoshopは「ビットマップ処理」が本業です。 -
21. レイヤーを直接縮小・拡大して劣化させる
通常レイヤーを何度も拡大縮小すると画質が劣化します。
スマートオブジェクトに変換してから変形すると、画質を保ったまま調整できます。 -
22. Photoshopアクションを使わない
100枚の写真に同じ色調整をするとき、1枚ずつやるのは非効率です。
アクション機能で作業を記録すれば、一括で同じ処理を適用できます。 -
23. ヒストリースナップショットを活用しない
ヒストリーは戻れる回数に限りがあります。
重要な段階でスナップショットを作成しておけば、大きなやり直しも怖くありません。 -
24. 調整レイヤーを使わず直接画像をいじる
彩度・明るさ・コントラストを直接レイヤーにかけると、
後から戻せず、画質も落ちます。
必ず調整レイヤーを使い、非破壊編集を心がけましょう。 -
25. 素材サイトに頼りきりになる
素材サイトは便利ですが、自分で撮る・描く・作る経験もとても大切です。
自作素材のほうが作品にオリジナリティが出ます。 -
26. 消しゴムで「永久的な調整」をしてしまう
消しゴムツールは元に戻せない破壊編集です。
代わりにレイヤーマスク・スマートオブジェクトを使えば、いつでもやり直せます。
Photoshop学習で一生役立つ5つのアドバイス
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1. 三大構成を学ぶ:平面構成・色彩構成・立体構成
すぐには役に立たないように見えて、深く学ぶほど効いてくる基礎です。
レイアウト・配色・奥行き感など、あらゆるデザインの土台になります。 -
2. アート・デッサン・水彩なども少しでいいから触る
光と影の関係、色の混ざり方、立体感の出し方——
これらはすべてPhotoshopのレタッチや合成にも直結します。
「描けること」より「観察できること」が強みになります。 -
3. Photoshopの「仕組み」を理解する
PhotoshopはピクセルをRGBで処理するソフトです。
1ピクセルが赤・緑・青の光の強さで表現されていること、
モードやチャンネルの原理を知ると、色や光の調整が一気に楽になります。 -
4. 美学・構図・クリエイティブ理論を学ぶ
黄金比・三分割・余白・視線誘導などの理論を知れば、
「なんとなく良さそう」から「理由のあるデザイン」にレベルアップできます。
日常の中で美しいものをよく観察し、写真に撮る習慣も効果的です。 -
5. とにかく「たくさん作る」+「考えながらやる」
ペンツール、マスク、チャンネル、ブラシ、フィルター——
どれも数をこなすことでしか上達しません。
ただし「真似して終わり」ではなく、
「なぜこうするのか?」を毎回少しだけでも考えると、成長スピードが変わります。
まとめ
ショートカットや小手先テクニックよりも、
原理・基礎・考え方を先に身につけることが、遠回りに見えて一番の近道です。
Photoshopを「なんとなく使える人」で終わるのか、
「デザインできる人」になるのかは、
学び方と習慣で大きく変わります。
今日挙げた26のミスを避けつつ、5つのアドバイスを意識して、
あなたなりのデザインの道を少しずつ進んでいってください。